- シャンプーにおすすめの洗浄成分が知りたい
- カルボン酸系の特徴が知りたい
- カルボン酸系洗浄成分のおすすめシャンプーが知りたい
シャンプーやボディソープでオススメの洗浄成分カルボン酸系洗浄成分について解説します。
おすすめの成分で、主に【ラウレス-○カルボン酸Na】【ラウレス-○酢酸Na】などと記載されている成分ですね。
Naru shampooやおすすめのカウンセリングプレシャンプーなどもベースはカルボン酸系の洗浄成分です。
『酸性石鹸』と呼ばれることも多いですね。
気になる人は向かないかもというデメリットも解説するので、自分なりに見極めてくれると嬉しく思います。
メリットとしては、
- 酸性石鹸なので弱酸性でも豊かな洗浄力
- 弱酸性なので肌や髪のコンディションを損なわない
- 石鹸と同じ構造なので適度に高い洗浄力&生分解性
- 目や傷口に入ってもしみないほどの低刺激性
デメリットは、
- 原料臭がある
- 泡立ちにくい
- 洗い上がりにぬるつきを感じる事がある
です。
- カルボン酸系洗浄成分とは
- カルボン酸系洗浄成分のメリット
- カルボン酸系洗浄剤のデメリット
- おすすめの理由
シャンプーの洗浄成分には色々な種類があって今回はカルボン酸系を紹介していきます。
成分表記でラウレス-◯カルボン酸Naの◯の部分は4〜6あたりの数字が入ることが多く気にしなくても良いレベルですが数字が小さいほうが洗浄力がやや高めになります。
Narucos labo.の【Naru shampoo】もおすすめの【カウンセリングプレシャンプー】もカルボン酸系が洗浄ベースです。
【さっぱり洗えて、ふけ・かゆみも抑えるシャンプー】 Naru shampoo レビュー
【コスパ最高!しっかり洗えて低刺激】ディアテック カウンセリングプレシャンプー レビュー
成分と体感的に感じるところを合わせて紹介していきます。
カルボン酸系シャンプーのメリット【酸性石鹸】
成分解析が好きな人とかには、【酸性石鹸】の名称で呼ばれていたりします。
カルボン酸が石鹸と同じ構造でできているので、石鹸の持ってる高い洗浄力や生分解性と同等の効果をもち、さらにそれをお肌と一緒の「弱酸性」領域でも発揮できるのでそう呼ばれています。
「酸性」でも「石鹸」と同等の効果があるので【酸性石鹸】です。
主なメリットは、
- 酸性石鹸なので弱酸性でも豊かな洗浄力
- 弱酸性なので肌や髪のコンディションを損なわない
- 石鹸と同じ構造なので適度に高い洗浄力&生分解性
- 目や傷口に入ってもしみないほどの低刺激性
詳しく紹介します。
弱酸性でも豊かな洗浄力
ちなみに石鹸はアルカリ性なので、酸性領域では洗浄力を失います。
石鹸が洗浄剤として使われていると、その製品自体もアルカリ性になります。
石鹸シャンプーとかほぼアルカリ性ですね!
石鹸についてはこちらで記事にしています。
【リスクを避ける】ヘアケア開発者が教えるシャンプーには向いてない洗浄成分4選
シャンプー以外でもPHは髪や肌に大事な指標です。
PH(ペーハー)というのは酸性・中性・アルカリ性の指標になる尺度です。
髪や肌がアルカリに傾くと、ごわついたりカラーやパーマのもちを弱めたり、肌にとっても【天然保湿因子NMF】や大切な皮膚常在菌の生育を妨げるので、様々なトラブルを起こしてしまう可能性があります。
石鹸はアルカリ性という事が致命的な弱点ですね。
弱酸性なので髪や肌のコンディションを損なわない
弱酸性ということは、髪や肌の環境を乱さず洗うことができ、NMFや皮膚常在菌の生育を妨げることがないので、アトピー体質や敏感肌の人も安心して使える可能性は高いです。
また、カラー・パーマをした後は髪の毛はアルカリ性に傾いています。
そのままにしておけば徐々に弱酸性に戻りはしますが、なるべく早く戻してあげることで髪のダメージの進行を抑えることができます。
石鹸と同じ構造なので高い洗浄効果&生分解性
人の肌や髪は弱酸性なので肌のPH肌環境を乱さずに、適度な洗浄・脱脂出来るので髪や肌にマイナスの影響を与えず、高い洗浄効果&生分解性を発揮することが出来ます。
食物残渣や洗剤中の界面活性剤など、有機物が水中の微生物によって分解されることを生分解性と言います。
*参考記事 日本石鹸洗剤工業会
なので泡切れもよく洗い終わった後簡単に流せます。
肌や目・傷口に入ってもほとんどしみないほどの低刺激
体感としてもサロンワークの中で指を切ったりすることがあるのですが、そのままシャンプーに入らなきゃいけない時でもNaru shampooもカウンセリングプレシャンプーも傷口が染みることは基本ありません。
目に入ったときも多少異物感が感じますがしみている感じはありません。
肌トラブルがある人もカルボン酸系ベースのシャンプーなどを使ったら治るというわけではないですが、非常に低刺激なので乾燥肌・敏感肌の人とともに相性がいいと思います!
カルボン酸のデメリット【成分的デメリット】
カルボン酸系洗浄剤を単体で考えたときに元々使っていたシャンプーによっては、使用感がイマイチに感じる人がいるかもしれないところです。
どっちの方が良いシャンプーかと言うことではありません。
慣れれば気にならなくなったりシャンプー自体のバランス・他の成分で補えるので問題ないとは思っていますが、
- 原料臭がある
- 泡立ちにくい
- 弱酸性ゆえにガッツリ脱脂しないのでしっとりした洗い上がりがぬるつきに感じる
こんなデメリットもあるので、少し詳しく紹介していきます。
原料臭がある
これは製品としてつくるときに、抑えたり感じなくさせることは可能なので、さしたるデメリットにはならないかなと思ってますが、カルボン酸は特異な原料臭があります。
Naru shampooを製作しているときは【ヘマチン】の消臭効果や【ラ・フランス】の香りで原料臭を感じたことはありません。
だけど、ものによっては香りに違和感を感じることもあるかもしれません。
品質に問題があるわけではないので、カルボン酸系洗浄成分の個性という感じです。
泡立ちにくい
耐硬水性に非常に優れており、弱酸性においても良好な起泡力を持っていますが、市販で売られているシャンプーなどに使われている洗浄成分に比べると起泡力が少し弱く感じます。
髪が慣れてきたり、泡立てネットを使えば問題ないですが、市販のシャンプーの泡立ち感に慣れていると、
泡立ち弱い??
と感じるかもしれません。
きめの細かい泡を作るためには、泡立てネットおすすめです。
洗い上がりにぬるつきを感じる可能性がある
カルボン酸洗浄成分がメインのシャンプーなどを使う前のシャンプーの洗浄剤によっては、ちょっと質感に好みがでるかなという感じです。
例えば、使っていたシャンプーがアミノ酸系洗浄剤などの洗浄力の弱いものだと、カルボン酸系洗浄成分の方が洗浄力が強いのでさっぱり感を感じると思います。
逆にラウレス硫酸Naなどの洗浄力や脱脂力の強い洗浄剤の後に使うと、カルボン酸系の洗浄成分の特徴の洗浄・脱脂しすぎないことで乾燥せずに肌にしっとり感を残してくれますが、
それが、逆にサッパリ感よりか少しヌルッとした質感に感じることもあります。
使い続けていけば気にならなくなりますが使い始めの頃はそう感じる人もいますね。
まとめ
メリット・デメリットをまとめると、
- 髪や肌のコンディションを損なわない
- 高い洗浄効果&生分解性
- 傷口にしみないほどの低刺激
このメリット・デメリットを参考にシャンプー選びの目安にしてもらえると嬉しいです。
メリット・デメリットはありますが、人の肌や髪の洗浄にはこのくらいの洗浄力と低刺激性がベストです。
ただ、スタイリング剤やオイル類の関係でどうしても落としきれない時もあります。
そう言った時は2度洗いをしたり油分を落としてくれる非イオン界面活性剤配合のシャンプーなどに切り替えることをおすすめします。
髪の毛に対する2度洗いのメリット・デメリット【選ぶべきシャンプーのポイントも紹介】
【ほぼ無刺激で毒性も極めて少ない重要な成分】非イオン界面活性剤について
おすすめのシャンプーの記事も良かったら見てみてください。
最後に【ラウレス-◯カルボン酸Na】と【ラウレス硫酸Na】と名前が似ている成分があって、混合してしまう人も多いですが、ものとしてはまったくの別ものです。
性質も使用感も全然違うので、一緒にはしないように気をつけてください。
成分名の最初のラウレスより硫酸やカルボン酸の方で見分けると良いかなと思います。
参考になれば嬉しいです。
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